3/23/2014

人生の楽園を穢す下卑たヤツ。


60歳を過ぎたら自分の欲望を制御してでも少しは人のために生きる努力をしてみようと、経済的、社会的に安定していた楽チンな東京生活を捨て、人生の「真」楽園を求めて片田舎の限界集落に来てみれば・・・・・・・・・・


信頼している仲間を裏切ってダメージを与えるヤツは人間のクズ、と昔から相場が決まっている。悪いことばかりしてるマフィアたちだって、信頼を蹂み躙るヤツには死をもって償わせるという掟が常識。人の信頼を裏切るということはそれほどまでに許されないこと、人間のクズの所業なのだ。


空気のキレイな田舎の限界集落に引っ越して、全国的にも深刻な問題となっているイノシシ、サル、シカ等による農業被害阻止活動に協力しようと銃の所持許可と狩猟免許を取得し、猟師の仲間に入れてもらったのは5年前。少なからぬ金銭を新生活のために投資し、プライベートにあれこれ大きな犠牲を払いながら、狩猟が趣味な人たちと一緒にイノシシを追って手弁当で山中を走り回り、心身が健やかになっていくことを実感できるようになった3年目の頃、つまり一昨年後半から、第六感の発達した僕は何やら怪しげな雰囲気を感じてはいたが、バカ正直ゆえにと言うか人を見る目がなかったと言うべきか、まさか、と思っていたことが現実となった。

下劣な事件の顛末を事細かに語る気にはなれないが、「農家の皆さんのお役に立てることが嬉しい」などとキレイなことを宣いながら、有害獣駆除で捕獲したイノシシ肉、皮活用事業の先頭に立っていたところの古希過ぎた人物が営業、販売、会計を独りで抱え込んで、多くの人々の信頼の気持ちを裏切って、事業開始の翌年から2年間に亘り事業収支の全額を不透明にしたままで年度の会計監査を強行突破していたのだ。行政の補助金や、猟友会会員からの出資金をもとに設立し、猟をするハンターたちに実費も人件費も支払わずに運営している事業ゆえに数百万円規模の年度会計が帳票類、エビデンス無しのどんぶり勘定で決算、などということは許されない。それで押し切られた監査人にも問題あるのだが・・・。
ワタクシ的にはキレイごとを言うヤツにまた騙されてしまった。

再三に亘り理事会を臨時招集して追求したが、半年をかけて当該人物はシラを切り通した。結局のところ事実を究明して正常に決算する事はできなかった。彼奴のことを当初は地域貢献に熱心な素晴らしい人物だと信じ、尊敬の念すら抱いていた。それだけに裏切られたショックは大きかった。多勢の奉仕活動で得た浄財である金銭をこっそりと自分のフトコロに入れていた事よりも、信頼している人間の「気持ちを裏切った」ということには収めようのない強い憤りを憶えた。彼の過去を知る一部のハンターたちの話によれば「実はこの人物はこれまでも地元貢献を謳う活動で同様の問題を二度ほど起こしていた」のだとか・・・。人を裏切るヤツは何度も何度も人を裏切る。裏切るヤツは裏切りの伏線を敷くために「いい人ぶる」から厄介だ。

この事件をきっかけに昨年は、60過ぎても厄年はあるのかい?と神仏を恨みたくなるほどに、個人的に次々と「欲に駆られて悪魔に魂を売るクズ人間」に信じていた気持ちを蹂躙されるという事態とか、長年にわたって騙されてていたことに気がついたりした。田舎暮らしわずか5年の間に精神的にも経済的にも大きなダメージを受けた。金銭の損失は災難だったと諦めてもいいが、人間不信という心の傷は痛みが続き、この先も癒えそうにない。

独り善がりの現世的欲望を満たすために信頼する人間を裏切る人間、そんな人間は同類を引き寄せ、似た者同士で結託してさらに下卑た罪を重ねる。身勝手で恥知らずな人間を見ていると悲しい気持ちになる。天に向かってつばを吐く。お人好しのワニを騙して対岸へ渡る。そんなヤツらはどうして自分の末路を想像することができないのだろうか。哀れな人間たちの心は楽園のキレイな空気を以てしても救うことが出来なかったようだ。

人間のクズは現在も性懲り無く、悪びれることなく、満面に新たな笑みを浮かべて次の犠牲者にアプローチしている。・・ワタクシ的には信じられない。








2 件のコメント:

大村京佑 さんのコメント...

はじめまして、数年前から自分のサイトでリンク張らせていただいている者です。
田舎暮らしのサイトは数多くある中、こちらの管理人さんは都会的な方です。
英語も扱えるしグルメでもある、そんな人物の田舎暮らし、狩猟生活に大変興味がありました。
自分も2年前、東京から岡山に引っ越してきて吉備高原に興味を持ち、物件を探したりもしました。
今回の件は今までの記事の中でも特に興味があります。
田舎暮らしの技術的な部分は自分ひとりで解決できますが、人間関係だけはどうしようもありません。
そしてこれこそが都会人による田舎暮らしの最大のネックかと思います。
詳細を聞きたがっている人間が一人はいるということをお伝えします。

funkydoggy さんのコメント...

田舎に対して、いや人に対して幻想を抱いていた自分を反省しております。
悪いヤツはどこにでもいるものです。欲望のために信頼を踏みにじる、という下衆な人間に出会うと怒りよりも悲しさが・・・。