6/19/2016

これはもう「奴隷国家」だね。


年に2度のお勤め。
わが町(町とは名ばかりの過疎寒村)の行政が各住民会へ依頼する「道つくり作業」は理不尽を絵に描いたようなもの。
住民は納税している身でありながら、行政が管理すべき道路の保全作業を毎年春秋2度にわたって強いられる。

それぞれの住民会地内にある町道をそれぞれの住民会の責任でキレイにしろというのだが、町内で特に過疎化が進んでいる地域の道路は基本的な整備が出来ていないから、天候と野生動物によって交通支障になりうる被害が絶え間なく発生する。一方民家が近接し、そこそこの住民が住んでいる地区の道路は道幅が広いし山側も谷側も崩落対策されているので道路が汚れない、痛まない。大型車両の交通量が多いので路肩の草も伸び過ぎない。

過疎化が進んだ地区の道路と道路周辺の状況は悪くなる一途なのだ。そのような過疎化地区には「元気いっぱいドカタ作業」を実施できる住民など残っているはずもなく、年老いた住民の作業負担は極端に過酷なものになるのだ。平均年齢70〜80歳の、棺桶に片足と半分ほどを突っ込んだ老人たちが集まって「超劣悪な行政への奉仕作業」をやることになる。

しかし、ニッポン全国どこの過疎地域も似たようなもんだろうな。これはいわゆる奴隷化だね。公務員の給料に大半が消える税金を納めさせられた上に、さらに肉体重労働でお上へご奉仕しなければならないのだ。

我が限界集落内の通称「中央線」という町道は山側に擁壁が無く年間を通して雨で崩れイノシシが岩石と土を道路上へ落とし続ける。そこへ道を覆う放置林の広葉樹の落ち葉と枯れ枝が加わって堆積し、道幅の30%は常に通行に支障がある状態となっている。

「道つくり」とは、年に二回、春と秋に住民会の爺婆を駆り出して、この道路をキレイにすることなのだ。
山側に溜まった岩石、土、枯れ葉を掻き出すと道路いっぱいに広がり通行不能に近い状態になるほどの量であることがわかる。

今年は予定していた「道つくり」予定日の天気予報が雨模様であったので、事前に一人で二日かけて高圧ブロワーを使い、汚れを大まかにかき集める作業を済ませておいた。
その後天気予報通りに雨が続き、かき集めた枯れ葉は濡れ、岩の砕けたものと土が混ざり合って、見るからに重そうな「堆肥の素」となってしまった。

こうなると高圧ブロワーを使っても吹き飛んでくれないからショベル(スコップ)を使って人力で谷川へ落とす作業を延々と続けるしかない。一人でやるのはキツイからみんなに召集かけたいけど、日増しに気温が高くなっているので腰の曲がった爺婆たちに出動をかけるのも憚られるから一人で作業を始めたのだが、さすがに古希前の肉体にはハードな仕事だ。

我が住民会に割り当てられた数キロメートルの区間をたった一人でキレイにするにはとても1日では足りない。まあ、今やこの国は奴隷国家なってしまったんだと思い込めば諦めもつくというものだが・・・。
自分の健康のためには身体を動かすのもいいもんだと思えば疲れも感じないし・・・。

全身を使って汗をかいた後は、おかげさまでメシも酒もうまい。と思えば気もラク。

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