イノシシは垂直の崖を登る。
最初のうちはウッソだろうと思っていたけど、昨日の猟で最初に立った『待ち』は小さな沢の土手に高さ2メートル以上のしかもコンクリートブロックの壁がある『走り』だった。ほぼ垂直だった。イノシシがコンクリ壁に大量の泥をつけてこすれた跡、通称『ずり』があるから間違いない。信じざるを得ない。これを登るんだ・・・と。
そんなところを登れる秘訣はこの前足にあるようだ。ヒトは足の膝を折れるが手首はこうはいかない。イノシシは後ろ足の関節は折れないのだが前足は写真のごとく『正座』ができる。幅5mmほどの引っかかりがあればこのように関節を曲げて爪を引っかけ、一気に登って行くのだ。自重が100Kgもあってもだ。恐るべし。
まあ彼らにこの能力があるために急な斜面に多くの『走り跡』を残すことになり、我々はイノシシが数時間以内に通った跡を発見し易く、寝場所を突き止めることが容易となり、『待ち』も決め易く猟果が上がるのだが。
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