全国的に話題になっているが、今年は熊もサルもイノシシも野生動物たちが大胆だ。
これは人間が急に彼らの生活圏を侵したからではなく、1〜2年前の日本の山々は実りが多くエサが豊富で多くの個体が産まれ、育ったのだ。そして成長個体が多くなった今年は生存競争が激しくて強い個体に縄張りの外へ追い出された連中が仕方なく人家の近くへ出てきている。というのが30年も猟師をやっている人たちの見方だ。
わが家の周辺も例に漏れず掘りまくられている。里にはもう栗もドングリも、もちろん田んぼの稲も無いから畑や薮の土手に生えている蔦葛の根っこを掘り起こして食べるのだ。その掘削能力たるや驚異的だ。人間がスコップで掘ったらたちまち腱鞘炎になりそうな大きな穴をいくつも掘りまくる。
昔から農家に必ずある木鎌の大きさと穴の比較でよくわかる。木鎌の長さは柄から刃先までヒトの膝下くらいある。これぐらいの大きい穴を掘れるイノシシは40〜50Kg級以上だ。よく見ると刃先左方向の土の壁にナイフの切り込みのような跡が二つあるが、これは下牙を突っ込んだ跡だ。引っ掻いた跡ではなく突っ込んだ跡だからこのくぼみがそのまま牙の大きさだ、とするとここを掘ったのは明らかにオスイノシシで体重は70Kg以上はあるかもしれない。
昨夜掘ったばかりの跡なのでビスケはイノシシの濃い匂いに大興奮。ここんところリード無くして散歩に出るとあっという間に山の中へ消えてしばらく帰ってこない。
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