まさかこんなことが、また・・・・・・。
先日の『同じ待ちで一日2頭』の記憶もまだ新しいのに、今度は2連射で50Kgの『産まずの雌』2頭を仕留めてしまった。
1月27日、朝から北風に雪が舞っていた。気温は午前7時で氷点下3度。両手首、指の関節炎が痛むので猟は休むつもりだった。仲間の連絡用無線も静かだった。10時前に勢子のMさんから電話があった。『県北の猟師から電話があり、山を丸くした(イノシシの所在を推理し、囲みの見通しを立てた)から来てくれと言うとる。撃ち手が足りんから来てくれ』とのこと。
出かけて行った先はわが限界集落近辺よりもっと寒い。道路には雪が残って凍りついている。
とにかくまあそういう状況で勢子1、犬1、撃ち手4人で山を囲んだ。たった4人だからスカスカの『待ち』だ。足臭をきっちりと取って追跡するハウンド犬のレモンがしつこく寝床を探して起こした姉妹イノシシ2頭が僕の狙った走りより30メートルほど下の走りへ飛び出して来た。2つの走りを守る場合には待つ位置が難しい。撃ち手から見てイノシシが直角に横切る場所に立つケースが多くなる。
イノシシは待ち位置から遠い方の『走り』へ来た。見通せる横幅は3〜4メートル。右方から左方へ突っ走る。降りしきる雪が邪魔だ。撃つタイミングは一瞬だった。
一発目でシシは倒れなかった。『しまった・・・』と思った瞬間すぐに想定外の2頭目が飛び出して来た。「二つか・・・!!」そのまま2発目を連射した。こんどは目の上を射抜いた。5メートルほど飛んで斜面で『転ん』だ。
最初のヤツはハラを撃ち抜いていた。すぐに倒れず100メートルほどブッシュを逃げた後に犬に追いつかれ、失血で力つきた。2頭とも出産経験の無い2〜3歳の雌(いわゆる『産まずの雌』:脂質も肉質も良い)だった。合わせて100Kg超。
より大きな地図で 2連射、2頭 を表示
2連射で2頭だ。自分でも信じられない。500ヤードオーバーのロングホールで2オンしたばかりでなくそのままカップインしてしまったようなもんだ。30年やってる猟師から言われた。「この前ミテェに一日2つやるんもまずめったにねぇこと(そんな経験者は希少なのだ。ましてや初心者が・・・)じゃが、連続2発しか撃ってねぇのに二つとも転ばした言うタラ奇跡ミテェなもんじゃ」と・・・・。「たいしたもんじゃ」とかなんとか絶対に褒めないところはベテラン猟師の精一杯の意地ですネ。
近くの氷が張った貯水池に降りて『腹をする』ころにはウソみたいに雪はやみ、空は晴れていた。
今期6頭。当たり過ぎだ・・・・。宝くじ買ったら当たるだろうか・・・・・。
5 件のコメント:
最初のシシに二の矢をかけなかったという冷静さは、さすがです。往々にして撃っても無駄なことをやってしまうものです。そして、二頭目にも冷静に対処されたことは猟師としてなにかもってますねぇ~。スラッグで距離30mこれも立派です。脱帽です。
イエイエ、ビスケパパ、二の矢を撃つ暇がなかっただけです。ハイ。飛び切りでしたからねぇ。あっという間でした。
そのまま銃を肩付けしていた状況だったので2頭目の頭部を撃てたのだと思います。二つ目がもう少し遅れて飛び出して来ていたら構えを解いていたかも。ハイ。
その日に山を切った猟師が本日出会ったら「しかし、あそこで二つ撃ったんはたいしたもんじゃ。あそこは飛び切りじゃけんのぉ」とほめてくれて面映かったです。ハイ。
スラッグで30メートル。自分でもびっくりです。
地面が雪で真っ白だったのがよかったですね。標的を正確に捉えられたのだと思います。
しかし、ロットウェイルのスラッグ弾、威力がありますねぇ。二つ目は目の上を貫通して脳震とう起こしていたようです。
『止め』は撃たずに血抜きしましたが暴れました。
こんど、お会い出来た時は、何と呼びましょう?、大佐、ファンキーボス、ビスケパパ、それともゴルゴ?呼び名が沢山有って、良いですね。
リョーシ。
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