2/16/2011

イノシシ猟:因縁の地獄待ちで一発即転、ブリネッキのスラグ弾の威力。


またまた「どうどう」。誰も行きたがらない、標高差100m以上(200mあるかも・・・)を降りていく地獄待ち。僕にとっては因縁の待ち
その「どうどう」での2頭めを仕留めた。前回よりもさらに大物だ。70〜80Kgの牡。大きい割には肉質が良かった。
前回は「飛び切り撃ち」で難しかったので今回は走りの前方斜め上方向で待った。

最初に囲んだ山ではなく、イノシシが逃げた後を追った結果「どうどう」へ降りて行ったので、かなり急ぎ、焦り、大汗をかいた。イノシシの逃げてくるルートを考えれば高低差のある2つの待ちを見なければならないのだが、本日の勢子がMさんで、犬がレモンであることを考え、さらに逃げ方が用心深く、時に犬を脅し、追い返しながら逃げており、本ルートを走っていることを考慮して一番低い、イノシシにとっては逃げやすく走りやすいルートを来るだろうと予想して、谷の底、ダム湖のすぐ上の本走りの待ちに絞った。
獲物は大物、ベテラン(5〜6歳)のイノシシで、考えながら逃げ続けていた。犬が背後に迫ってきていても冷静に逃げていた。2枚めの写真の右手笹薮から顔を出した時も、背後に犬が迫っているにもかかわらず余裕のある様子で立ち止まり、鼻を高くあげて前方の臭いを取っていた。僕は写真画面左手に見える杉の大木のさらに20m近く左上方の木に寄り添って待っていたのだが、「しまった!感づかれたか・・・・」と思った。実は犬の「鳴き」がとれ始めた頃、自分の立つ位置が風上であることに気がついた。が、時すでに遅し、もう動けない。イノシシが笹薮から顔を出して警戒したときには、ただただ息を止めて気配を消す努力をするしかなかった。
イノシシが「雰囲気が怪しい」と警戒しつつも再び前進して杉の大木の横へ下りて来るまで我慢して待った後にブリネッキ・スラッグの一矢を放った。頭を狙ったのだが首から30cmほど後方にずれて、たまたまうまい具合に背骨に命中したようだ。ために獲物はもんどりうって前方へ倒れ落ちた。さすがブリネッキ弾の破壊力。肩甲骨の間の背骨を砕いたらしく、一発即転、獲物は大暴れするも立ち上がれない。急いで近寄り、暴れる獲物の血抜きを一気にやる。そうこうしているうちに犬が来た。
この、誰も降りてきたがらない「地獄待ち」へ大汗かきながら降り切り、大物をしとめると猟師としての達成感を感じる。
かなりの大物だからその達成感もひとしおだ。牙の大きさ、そしてベレッタA301との比較(1枚めの写真)を見てその大きさがわかろうというもの。ワタヌキしてみると前立腺が大きく腫れていてメスを追いかけている最中であったことがよくわかる。それにしては脂肪もそこそこついていてよく太っている。発情期特有の臭いもない。
猟師2年め、今期7頭めだ。因縁の「どうどう」で2頭め。前回よりも大きい。「待ち」の場所が「行くも地獄、戻るも地獄」の「だれも行きたがらない地獄待ち」だけに撃ててホッとすると同時に満足感も大きかった。しかしここは運び出すのも地獄・・・・・。前回は撃った時刻が16時半頃だったので真っ暗な中をタイヘンな思いで引っ張りだしたが、今回は14時ごろに撃ったので、仲間を呼び、明るいうちになんとかダム湖対岸の国道まで運び出せた。
ダムの堰堤まで獲物を運び出したあと、荷物は仲間に任せて急ぎ家へ帰り、ファンキーの介護を済ませ、18時過ぎにシシ小屋へ皮むきにUターン。
ちかれたぁ〜。


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