11/08/2012

米軍御用達EOTECHの威力で突っ走るイノシシも撃ち損じない・・・つもり。

今シーズンからは『吉備高原どんぐりイノシシ』ブランドを前面に出しての精肉とボイルドハムの出荷が始まるので猟果ノルマがプレッシャーになる。上物を確実に仕留めなくてはならない。『逃げられたぁ〜』とシシ小屋で笑ってすましてはいられなくなるのだ。

射程距離100mぐらいのイノシシをも撃つぞ!っていう気になるためにはハーフライフルが欲しいところだがお気に入りのベレッタブランドのハーフライフルは12G、20Gともに品不足、おまけに高価、さらにはモデルバージョンごとにバレルのスペックが違うので、かなり古いタイプであるわが所有モデルに替え銃身だけ購入というわけにはいかず、新銃購入すれば莫大な出費となる。ハーフライフルに関してはあきらめの心境だ・・・。

まあわが猟グループのテリトリーには射程の長い猟場はほとんどないし、ロットウェイル・ブリネッキ弾はその弾頭形状故にそこそこ真っ直ぐ飛んでいるんだ、と信じて、30m〜50m射程のイノシシを、しかも突っ走っているイノシシを確実に撃てるようになればいいや、と、EOTECHホロサイトを導入した。サバゲー用のレプリカではなくてホンモノの米軍御用達EOTech-XPS3、取り付けはピカティニーレール使用。旋盤持ってる工場にベレッタへの取り付けを依頼するほど金銭的余裕もないので自宅工房作業だ。


とは言うもののピカティニーレールの固定のためのネジ穴を開ける作業は難しそうだ。機関部の上部に4カ所の取り付けネジ穴が必要で、前方2本はチャンバーがおさまる部分の上部にタップを切る事になり、ここは肉厚が薄いので取り付けネジが突き出てしまうとチャンバーに接触して銃身の抜き差しが出来なくなる。かなりデリケートなタップ切り作業になりそう。まずは分解掃除を実施

ベレッタが製品マニュアルで掃除を推奨しているA301の分解レベルはここまで。ほとんどバラバラだ。すでにEOTechXPS3は手元に有るので気持ちは急くが、まずは落ち着いて銃の手入れを優先して済ませた。

ホンモノ!のEOTECH XPS3!! 手が届く価格のホンモノをやっと内で見つけることができた。セカイモンとかHopShopGoとかで米国通販で安価に買う方法はあるけど、ホロサイト本体は兵器なので米国の輸出規制があり途中でややこしい事になったらイヤだし、またXPS3に使用しているリチウム電池も日本の税関でほぼ確実に引っかかるらしいので、薪割り機やエスプレッソマシンのように個人輸入で購入するのはとてもリスキー。だからひたすら国内業者による『安いホンモノ』の出現を待っていた甲斐があった。しかもナイトビジョン対応モデルだ。とは言っても暗視装置を持ってないからNVモードに切り替えたら何も見えなくなるだけだけど・・・・・。

はやる気持ちを抑えてピカティニーレール取り付けのためのネジ穴を開ける作業だ。機関部上面に取り付けネジ4本分のタップを切る。銃身を抜いた機関部を注意深くバイスで固定する。タップを性格に垂直に切るためには水平をきちんと出しておかなければならない。


EOTechを乗っけるレール取り付けにはM3ネジを4本使用する。ネジ穴タップを切る位置に印を付けるためにピカティニーのレールを機関部上部に置き水平レベルを会わせ、照門を覗いた時の反射防止のための細い溝上に4つの印を付け、センターポンチが狂わないように極細先丸リューターで凹みを付け、その後慎重にポンチを打つ。反射防止の溝があまりにも細いのでこんな風に丁寧にやらないとポンチ穴が一直線上にそろわないのだ。


M3ネジの下穴直径は2.5mm。かなり細い。4つ全て厳密に垂直レベルが合っていなければならないので気を使う。穴開けの深さも慎重さが必要だ。機関部後方2つの穴は肉厚なので内部まで切り通さないで途中で寸止めする。前方は肉薄なので穴は切り通すがチャンバーにレール取り付けネジが干渉しないように短いネジを使わなければならないからタップはキレイに切っておかなければならない。。

下穴が垂直に空いたらスパイラルタップを用いて手でタップを切る。M3サイズともなるとかなり細いので固くて脆いタップはちょっとした不注意で簡単にポキンと折れてしまうから要注意だ。まずは指先でタップをねじ込みながら前後左右から垂直をきちんと確認し、それからタップハンドルを嵌めて慎重に切り込んでいく。

4穴のタップ切りが終わって金属カス等をきれいに片付けてからピカティニーレールを取り付ける。慎重に作業をしたのでピタッ!!っと機関部のライン上に納まった。気持ちいい。銃身を取り付けてセンターラインが出ている事を目視確認して一安心。レールの取り付けネジは付属の六角穴付皿ネジを使いたい、のだが米国規格サイズネジなので太さもピッチも日本規格と違うから手持ちのタップでネジ穴が切れない。日本規格ネジを使うことにした。ホームセンターに皿タイプが無かったのでとりあえず有りものを締め付け。後で皿ネジ探して付け替えよう。
これでレールの上にEOTechXPS3を乗っけることができる。

ホロサイトが装着できたらサイト調整の予備作業だ。
バレルにレーザービーム発射装置を12番用のアーバーを使って注意深く差し込んで標的マークに照射し、EOTECHのウィンドゥスクリーン上のホログラム位置を前後左右に調整するのだ。

猟場での実射距離を念頭に30mと50m先に標的マークを貼ってレーザー点とホロサイトのレティクルの関係を調整するのだ。どっちみちバレルに差し込んだレーザー器の中心が銃弾道の中心と正確にドンピシャ一致しているわけではないのであくまでも予備調整だ。しかしこれをやっておかないと最後の実弾によるサイト調整でやたらと無駄ダマを浪費する事になる、とは有経験者のお話。

EOTechのウィンドスクリーン上ホログラムのレティクルはこんな感じに見えている。この、レティクル映像にかすかにホログラム特有の滲みがあることでレプリカじゃない・・・と、安心。なにしろホロサイトにはホンモノを装った偽物が多いらしいから。

スクリーン上のレティクルはホログラムなので手前の筐体に目の焦点を合わせると銃から離れた場所に投影されている(かのように見える)レティクルには焦点は合わない。

焦点位置が動いて・・・・・・・・、

遠方にあるレティクルに焦点が合うと、手前、目の前にあるEOTECH筐体には焦点が合わずピンぼけとなる。

ホロサイトはスクリーン上のレティクルが獲物の上に乗っかっていさえすれば照準は合っている、という便利なウェポン。レティクルが見える位置に射手の目がありさえすれば撃てるわけだ。

これでますます正確な頬付けをしなくなるだろうから銃からホロサイト外して撃つクレー射撃とか鴨撃ちはさらに下手になる事だろうなぁ。

さぁ、残る作業は射撃場へ行って実弾で標的を撃ってのサイト調整だ。


しかし、でかいな・・・・。

これで今期の猟果は飛躍的に向上するか・・・・・・・?



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