1/17/2017

イノシシ被害は深刻です。



中山間地の限界集落は野生動物の天国。
猿、鹿、イノシシたちは限界化、無人化が進む里山集落へ警戒もせず下りて来て、
辺り構わず餌場にする。

もともと人間の生活が(数十年〜数百年)あった場所なので、その名残で果樹木が放置されており、季節ごとに野生動物の糖質補給を助ける。荒れた田畑にはクズ、笹が蔓延り、長年放置してあるからその根っこは貴重な炭水化物源となる。あたりを埋め尽くす笹の葉や雑木の木の芽、木の皮は鹿にとっての貴重な餌だ。

吉備高原は水が良いせいか米がうまい。そのコメも稲穂の中でミルク状になる夏場にイノシシに狙われる。時には猿たちもコメのミルクを狙って田へ入ってくる。

街へ出た子らに送ろうと、限界集落に住んでいる高齢者が細々と作っている作物も彼らにとってはまたとないご馳走だ。果樹、玉ねぎ、馬鈴薯、さつまいも、トウモロコシ等々、数カ月間にわたる農作業の賜物は一夜にして消え去る。

中でも、ノシシによる被害は単に農作物を荒らされるというだけでなく、彼らが地面を掘削することによる被害もあるのだ。まるで重機で掘ったかのような大きな穴を開け、斜面を突き崩す。田や畑の土手などは容易に崩壊してしまう。

夜間、我が家の庭先へもイノシシは出てくる。
最初の頃はビスケが目を覚まして縁側で大騒ぎしてくれたのでひどく荒らされることなく住んでいたが、田舎暮らしも7年、8年経つと、ビスケは目覚めはするものの「ウゥ〜〜」と30秒ほど唸ったらまた眠りに落ちる。すっかりイノシシに慣れてしまったのだ。

そして昨年の暮れから正月にかけて・・・・・。
ついに悲惨な被害発生。
修復作業を考えると気が滅入る。


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