1/13/2011

イノシシ猟:今期4頭目、『産まずの雌』を仕留めた。

ファンキーの介護で猟どころではない日が続いているのだが『人数が足りん、出てきてくれぇ』と電話要請があり、昨日は出猟した。
勢子一人、撃ち手4人で猟を開始した。

人数が少ないのに『山を切った猟師』はリスキーな選択をした。『抜けられたらタイヘン・・・』という山をやったのだ。
心配していた通り、80代の一番頼りない猟師の『待ち』を抜けられてとんでもない地形の山を少人数で追跡することになった。なにしろあてになる『撃ち手』は3人(僕も最近はアテにしてもらえるようになった・・・)しかいないのだ。

逃げるイノシシを追って徒歩でずり降りたのが「ドウドウ」という『待ち』だ。
下記地図のごとく『どえらい思い』をし、結果的には午後4時過ぎに60Kgの雌を仕留めた。バージンだ。体型良く、アブラののりもいい。僕自身今期4頭目の成果だ。

撃ったのは因縁の『待ち』だった。旭川ダムへ降りる山の斜面の釣瓶落としの谷底だ。誰も行きたがらない。降りるだけで10分以上かかる。いったん降りたが最後イノシシの動きが変わったからと言っておいそれと動けない。健脚自慢の僕でも登るのに20分以上かかる。真冬なのに全身汗びっしょりになってだ。心臓に問題のある人や血糖値がすぐ下がる人には無理な『待ち』だ。

猟を初めて2シーズン。すでに5回もこの『ドウドウの待ち』へ降りている。前回は至近距離を抜けられた。僕の気持としてはどうしてもこの『待ち』で大モノを仕留めたかった。先日「残り物の待ち」で2頭連続で仕留めたこともあり、「みんなが行きたがらない待ち」で2年目の新米が獲物を仕留める快感を知ったからだ。

そんな思いを察したか、イノシシは来てくれた。旭川ダム湖沿いにいくつもの曽根と窪を回りながら徐々に南下して来た。犬が一頭だったのでイノシシも余裕を見せて一気には逃げなかった。時々犬に反撃しながら、ほてった身体を冷ましながら、徐々に南下してきたのだ。そのおかげで僕ともう一名の猟師は『ドウドウの一番下の待ち』まで先回りできたのだ。

ダム沿いにかすかに残る昔の道の痕跡のある場所へ降り立って3分もしないうちに犬の追い鳴きが聞こえてきた。それから間もなく水際の笹薮を何かが動く音、カサカサと近づいてくる。獲物だ。下で二手に分かれて、僕がここだと決めた『待ち』へ向かってきている。正面から撃ちたいが気づかれるとUターンされるので斜面下へ降りて笹薮のトンネルから飛び出してくるところを横から狙った。イッパツで決めた。耳の後ろを狙ったのだがイノシシのスピードが速くて間に合わず、10cmほど後ろの肩口を撃ってしまった。ロースは壊してないからまあ良いか。


より大きな地図で やっとドウドウで仕留めた を表示

それにしても獲物を引っ張り出すのがタイヘンだった。撃ったのが午後4時半頃、仲間がダム湖沿いに引っ張りにきてくれたころにはとっぷりと陽が暮れていたのだ。GoogleEarthで見てください。道はありません。地図にある道は大昔のデータに基づいたものなんでしょうねぇ。この山の中を年齢が60代2名、70代1名の3人でイノシシにロープを引っ掛けて懐中電灯の光をたよりにずるずると引っ張り出したのだ。また太腿と肩甲骨上に筋肉が付いた。

それにしても、イノシシ囲い猟は人数ではないなぁ。犬と勢子が優秀なら逃げるイノシシをちゃんとトレースできる。撃ち手と勢子のコミュニケーションがよければ無駄無く追跡できて、イノシシの逃げるルートへきちんと先回りできるので、確実に獲れる。『動ける猟師』は慌てない、冷静な猟師でもあるから半径30m以内にいる獲物は滅多に外さない。(オレのことか?^^;)

昨日現在シシグループの猟果47頭。うち4頭半貢献した。
※ いいカタチのイノシシらしいイノシシだった。

3 件のコメント:

wowotsuka-ya さんのコメント...

ども、ををつかです。
猟師ファンキーボスへ質問。

猪の皮ってのは活用しないんですか?
豚革の一種だから、良さそうに思える
んですけど。
商品価値は無いのかな?

funkydoggy さんのコメント...

ううむ・・・・。
わがグループでは聞かないなぁ・・・・。
皮を剥いていての印象だが、毛が抜けすぎる。
鹿に比べて毛が薄すぎる。(密度が低い)
だから役に立たないんジャァないだろうか?

funkydoggy さんのコメント...

あ・・・、毛皮じゃなくて、皮か・・・・。
どうだろう・・・?
聞いたこと無い。
とにかくみんな『サバイバルゲーム感覚』でイノシシ猟をやってるから『転んだ』ら終わり。そんなことには一切興味ないみたいだよ。